理屈じゃない

良いです。
元はスポーツエッセイなのでストーリーに仕立てることに無理があるかと思われましたが、
嫌みのないさわやかさです。
実は他愛もないラブ・ストーリーになってしまっているのですが、
そんなことよりも細かな部分がたまらなく共感できます。
たぶんサッカーじゃなくてもひいきのスポーツチームをもつ人なら誰でも。
私なんて映画で過去の優勝シーンだとわかっていながら、
ゴールシーンでは思わずガッツポーズしちゃいましたから(笑)。
そして歓喜に沸く街のシーン、
思い出しましたねぇ。
Jリーグ開幕後初優勝したときの鹿島の町を。
スポーツに興味のない人にはわからない(この映画の彼女のように)でしょうが、
弱くても強くても応援してしまう心理、
全てがひいきチームに支配されているような生活、
昇進よりもチームの試合の方が大事だという思い、
とにかく理屈じゃないんです。
こんな人生、実はちょっとあこがれませんか?